腐敗防止方針

基本声明

株式会社ラクス(以下、当社)は、あらゆる形態の贈収賄や不正な利益供与、資金洗浄、その他の腐敗行為を排除し、誠実かつ倫理的な事業運営を行うことが、企業の社会的責任であると認識しており、腐敗防止方針を定めております。
当社は、国連グローバル・コンパクト第10原則、OECD多国籍企業行動指針、米国海外腐敗行為防止法(FCPA)、英国贈賄防止法(UK Bribery Act)など、国際的な腐敗防止基準を尊重し、取り組んでおります。
また、当社は、国際連合が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)のうち、目標16「平和と公正をすべての人に」をはじめとした国際的な社会課題の解決に貢献する姿勢を重視し、こうした社会的潮流との整合を意識しながら、組織の持続可能性と公正な社会の実現に貢献してまいります。

コミットメント

適用範囲

本方針は、当社のすべての役員及び従業員(契約社員・派遣社員を含む)に適用いたします。また、当社の事業活動に関わるすべてのビジネスパートナーに対しても、本方針の趣旨をご理解いただき、支持・協力していただくことを期待しております。必要に応じて、契約条項や誓約書などを通じた管理措置を講じております。

禁止事項

当社は、以下の行為を一切禁止いたします。

  • 贈収賄行為
  • 公務員またはそれに準ずる者への不適切な利益供与
  • 社会通念を超える接待・贈答
  • キックバック等の見返りを伴う契約
  • 不正資金の取引や資金洗浄行為
  • 政治献金や寄付金の不適切な利用(贈賄や便宜供与の手段として用いること)
  • 職務上の地位や権限を私的利益のために利用すること(利益相反行為)

法令遵守

当社は、腐敗防止関連の法令及び規制を遵守し、適切な対応を継続してまいります。

通報体制

腐敗行為に関する懸念や疑いについては、当社の内部通報制度を通じて匿名で報告することが可能です。通報された事案については、迅速かつ公正に調査を行い、適切に対応します。通報者に対しては、報復や不利益な取り扱いを一切行わないことを徹底し、必要な保護措置を講じております。

教育・啓発

当社は、腐敗防止に関する社内理解の促進が重要であるという認識のもと、研修・教育を定期的に実施し、法令遵守と倫理意識の向上を図っております。

財務記録の管理

当社は、すべての取引を正確かつ適切に記録し、不正な支出や虚偽の記帳を認めません。財務報告の正確性を確保し、透明性のある経営を実践しております。

監査・制裁

当社は、本方針の実効性を確保するため、内部監査等により遵守状況を点検します。方針への違反が判明した場合には、就業規則等に基づき厳正に対処しております。

ガバナンスと情報開示

本方針は、取締役会の監督のもとで推進されております。腐敗防止に関する取り組み状況や進捗については、適切な形で情報開示を行ってまいります。

ステークホルダーとの対話

当社は、本方針の実効性を高めるため、社内外のステークホルダーとの対話を重視しております。継続的な意見交換や協働を通じて、より良い腐敗防止の取り組みへとつなげてまいります。

主管部門

本方針の主管部門は経営管理本部とし、腐敗防止に関する施策は関係部門が連携のうえで実施しております。また、その運用状況については内部監査室が中心となって継続的に確認・評価を実施しております。

管理指標

当社は、内部通報制度の実効性について、以下の指標を目標として管理しております。

  • 休職者を除くすべての正規雇用労働者を対象とした法務研修の実施:年1回以上
  • 通報から翌営業日までの調査対応着手率:100%
  • 通報から20営業日以内での対応完了率:100%

やむを得ず目標値を達成が困難な場合は、対応状況を記録・分析し、必要に応じたプロセス改善を図ってまいります。

継続的な見直し

本方針は、GRIスタンダード(GRI 205: 腐敗防止)やISO 37001(贈賄防止マネジメントシステムに関する認証規格)の考え方も踏まえて作成しております。また、社会的要請や法令の改正に応じて、継続的な改善を図るとともに、本方針についても適宜見直しを行います。改廃は、取締役会の決議によって行います。

制定日:2025 年   5 月 16 日

株式会社ラクス 代表取締役 中村 崇則