愛媛県今治市(庁舎:愛媛県今治市、市長:徳永 繁樹、以下「今治市」)は、株式会社ラクス(本社:東京都渋谷区、代表取締役:中村崇則、以下「ラクス」)が提供するクラウド型経費精算システム「楽楽精算」を導入し、運用を開始しました。本導入により、国家公務員等の旅費に関する法律の改正に伴う業務負荷の増加を未然に防ぎます。あわせて、年間約150時間の審査業務削減を見込み、スマート自治体の実現に向けたバックオフィスDXを推進します。
アナログな事前申請審査と、法改正による業務限界への危機感
今治市の総務部人事課では、これまで既存の旅費管理システムを用いて職員の旅費管理を行っていましたが、事前の旅費申請審査には金額の計算とその確認、修正対応などアナログな工程が多く、月間約100時間という多大な時間を費やしていました。
また、当時2025年4月に施行を控えた国家公務員等の旅費に関する法律の改正に対し、従来のシステムでは対応できず、さらなる負荷が発生し確実に限界を超えてしまう危機感がありました。そこで、従来の業務負荷の削減と法改正後の業務増大に対応すべく、総務部人事課、未来デジタル課、出納室の3組織が連携してプロジェクトを立ち上げ、新たなシステムの導入の検討を開始しました。
予算要求と条例改正、どう乗り越えたか
プロジェクトの推進にあたっては、大きく2つの障壁を乗り越える必要がありました。
費用対効果の証明
従来の運用でも業務自体は回っていたため、新システム導入への理解を得るには費用対効果の提示が必要でした。作業時間・人件費などの業務効率化による削減効果や、証憑確認の高度化に伴う内部統制強化といった観点から、導入の妥当性について説明を行い、予算取得に至りました。
計画的な「条例改正」への対応
「今治市職員の旅費に関する条例」の改正については、新システム導入の前後で二段階に分けて実施しました。まず、旅費法改正への対応を進める必要があったものの、現行の旅費管理システムでは実費精算に対応できなかったため、国の旅費法に準拠した内容の一部について2025年4月に先行して条例改正を行いました。その後、2026年3月の新システムの運用開始に伴い、実費精算に対応するための条例改正を行い、段階的に制度整備を進めました。
スムーズな運用定着により、年間約150時間の削減とルールブック不要の環境へ
システムの操作機会が少ない職員でも直感的に操作できるユーザビリティに加え、自治体特有の業務や慣習を深く理解した営業担当の「寄り添った提案」が決定打となり、「楽楽精算」を選定・導入しました。
1. 「設定代行サービス」の伴走と、過去の教訓を活かした「試験運用」で混乱なき定着へ
導入決定から実際の運用開始までの約半年間、ラクスの「設定代行サービス」のサポート担当が毎週のミーティングで導入支援のために伴走。通常業務に加えて対応が必要となる市職員の業務負荷を抑えながら、今治市の業務や慣習に寄り添った最適な運用体制を構築しました。
全職員への定着にあたっては、サポート担当を交えた庶務担当向け説明会を実施。さらに、以前他のシステムでアップデートがあった際に、事前の操作説明のみで本運用を開始したため問い合わせが急増してしまった経験をもとに、今回は本稼働前に1ヶ月間の試験運用期間を設けました。試験運用中の声をもとにFAQを充実させるなど、段階的にシステムへ慣れる環境を整備したことで、大きな混乱なくスムーズな運用スタートを実現しました。
2. 審査業務の時間を年間約150時間削減見込み
乗換案内やAI Travelなどの他社サービスとの自動連携、手当の自動計算、申請ルールチェック機能を活用し、誤った申請そのものを未然に防ぐ仕組みを整えました。これまで手作業で行っていた審査業務が大きく短縮され、全体で年間約150時間の削減が見込まれています。
3. 問い合わせの減少と「ルールブック不要」の申請環境
これまでは直接の問い合わせが数多く発生し、その都度中核業務を止めなければならなかったのですが、「楽楽精算」導入後は職員がシステム上で自己解決できるようになり、問い合わせが減少しました。
申請者はルールブックを読み込まなくても、画面の指示に従って入力するだけで規定に沿った申請ができる環境を実現しました。
今治市ご担当者様コメント
今回のプロジェクトを通じて『システム活用のメリット』を体感し、多くの職員の省力化、本来の業務に時間を費やせるようになったと実感しています。
今後は、これに続き、周辺のバックオフィス業務のDX・省力化にも着手し、スマート自治体の実現、さらなる住民サービスや都市機能の向上につなげていきたいです。私たちの事例が、同様の課題を抱える自治体の皆さまにとって、業務変革を進めるためのヒントになれば幸いです。
「楽楽精算」とは
「楽楽精算」は、国内クラウド型経費精算システム市場において、累計導入社数No.1の実績を持つ、AI技術を搭載したクラウド型経費精算システムです。交通費・旅費・出張費などの経費処理において、申請から承認、精算までの一連の業務を一元管理できます。
AI-OCRや画像認識、機械学習などのAI技術やAIエージェントを活用し、領収書の自動読み取り、入力補完、不備チェックを自動化。経費精算業務における手入力や確認作業を削減し、業務効率の向上と人的ミスの防止を実現します。
2025年9月時点で、累計導入社数20,000社以上に利用されています。
デロイト トーマツ ミック経済研究所「クラウド型経費精算システム市場の実態と展望」(ミックITリポート2025年1月号)より
本件に関するお問い合わせ先
株式会社ラクス 広報IR部 広報課
- 担当者
- 広報担当
- pr@rakus.co.jp
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