コーヒー代は経費にできる?勘定科目や仕訳例、仕訳のポイントを解説
業務中に、コーヒーやお茶などの飲み物を購入することは多くあります。社員が飲む場合はもちろん、来客に出すケースもあるため、コーヒー代の勘定科目の判断に迷う方も多いでしょう。
この記事では、コーヒー代を経費計上する際の勘定科目と仕訳例、仕訳を行う際のポイントを解説します。
この記事の目次
コーヒー代は経費計上できる
業務中に購入したコーヒーやお茶代は、原則として経費計上できます。経費として認められるコーヒー代の一例は、以下のとおりです。
- 取引先との待ち合わせにカフェを利用した
- オフィスで取引先にコーヒーを出した
- 従業員のためにコーヒーを購入した
- 書類整理のためにカフェを利用した
なお、経費計上できるのは、業務上必要な支出の場合のみです。就業中であっても、業務に無関係な個人的なコーヒー代は経費計上できないことは、覚えておきましょう。
コーヒー代に使用する5つの勘定科目
コーヒー代を経費計上する場合は、使用目的に合わせて、以下の勘定科目のいずれかを使用します。
- 消耗品費
- 会議費
- 交際費
- 福利厚生費
- 雑費
勘定科目の概要と具体的なケースを詳しく確認し、正しい経理処理を目指しましょう。
1.消耗品費
コーヒー代に使用する勘定科目の1つ目は「消耗品費」です。消耗品費は、耐用年数が1年未満の物品や、10万円未満で購入した少額な物品の購入代金に使用します。
コーヒー代に消耗品費を使用する具体的なケースとしては、取引先や社員が飲むためのコーヒーメーカーを購入する場合があります。オフィスや事務所などに、10万円未満のコーヒーメーカーを導入した際の購入代金は、消耗品費として経費計上しましょう。
2.会議費
コーヒー代は、会議費として仕訳をするケースもあります。
会議費とは、社内外で会議や打ち合わせを実施する際に必要な支出のことです。会議中に飲むコーヒー代のほか、会場の利用料や資料作成代、会議中に食べるお弁当代なども会議費となります。
コーヒー代や弁当代は、交際費と混同しやすい場合もありますが、会議の開催を目的とする支出であれば、会議費として経費計上しましょう。
3.交際費
交際費も、コーヒー代の仕訳に使用する勘定科目の1つです。
交際費は、取引先との付き合いや接待のうち、業務上必要と認められる支出の仕訳に用いられます。取引先への贈答品としてコーヒーを送る場合や、接待の二次会でカフェを利用した場合の費用は、交際費で経費計上してください。
経費計上する際は、贈答品を渡した取引先の名前や、一緒にカフェを利用した方の社名や名前を摘要欄に記載するようにしましょう。
4.福利厚生費
福利厚生費も、コーヒー代に使用する勘定科目です。
福利厚生費は、社員の慰安や医療、衛生、保健などのために事業者が支出した費用の仕訳に用います。福利厚生費として認められるには、特定の社員ではなく、全社員に平等に提供される必要があります。
残業している社員にコーヒーを差し入れする場合や、休憩スペースにコーヒーメーカーを導入し、すべての社員が自由に利用できる環境づくりを行う場合には、福利厚生費で仕訳をしましょう。
5.雑費
コーヒー代は、雑費として仕訳される場合もあります。
雑費とは、業務上必要な費用のうち、他の経費に当てはまらない経費に使用する勘定科目のことです。特に、業務上で同じような状況が発生する頻度が少なく、金額が少額の支出の場合に、雑費を使用します。
たとえば、パソコン作業のために利用したインターネットカフェや、書類整理のためにカフェを利用した際のコーヒー代は、雑費に経費計上しましょう。
なお、コーヒー代以外の勘定科目については、以下の記事で詳しく解説しています。
【ケース別】コーヒー代の仕訳例
ここでは、コーヒー代の仕訳例をケース別に紹介します。
業務中の支出であっても、個人的に飲んだコーヒーの代金は、経費になりません。コーヒー代が経費として認められるには、業務上必要な支出であることを明確にしておく必要があります。
仕訳例から、勘定科目や摘要欄の書き方を確認し、正しい経理処理を目指しましょう。
ケース1:会議でコーヒーを出した
会議を実施するにあたり、〇〇コーヒー店で15人分、合計4,500円の支出をした場合の仕訳は、以下のとおりです。
| 借方 | 貸方 | 摘要 | ||
|---|---|---|---|---|
| 会議費 | 4,500円 | 現金 | 4,500円 | 社内会議のためのコーヒー代(〇〇コーヒー店にて、15人分購入) |
コーヒーを現金で購入した場合、貸方の勘定科目は現金となります。摘要欄には、購入したコーヒー店の名前や購入した数量を記載しましょう。
ケース2:接待の二次会で取引先とカフェを利用した
接待の二次会として、取引先の社員3人と自社社員2人でコーヒーを飲み、クレジットカードで5,000円を支払った際の仕訳は、以下のとおりです。
| 借方 | 貸方 | 摘要 | ||
|---|---|---|---|---|
| 交際費 | 5,000円 | 未払金 | 5,000円 | A社との接待(計5名)の二次会として、〇〇カフェを利用 |
クレジットカードで支払った場合には、貸方の勘定科目は未払金とします。クレジットカードの引き落とし時には、以下の仕訳をします。
| 借方 | 貸方 | 摘要 | ||
|---|---|---|---|---|
| 未払金 | 5,000円 | 預金 | 5,000円 | △△銀行 |
引き落とし時に仕訳をすることで、未払金の消込処理をしましょう。
ケース3:社員用のコーヒーメーカーを購入した
オフィスに、社員用として5万円のコーヒーメーカーを設置した際の仕訳は、以下のとおりです。
| 借方 | 貸方 | 摘要 | ||
|---|---|---|---|---|
| 消耗品費 | 50,000円 | 現金 | 50,000円 | 社員用にコーヒーメーカーを購入 |
コーヒーメーカーの価格が10万円以下の場合は、消耗品費を用いて仕訳を行います。
ケース4:パソコン作業のためカフェを利用した
出張先でパソコン作業が必要になり、Wi-Fi環境のあるカフェを利用した場合、カフェで注文したコーヒー代の仕訳は、以下のとおりです。
| 借方 | 貸方 | 摘要 | ||
|---|---|---|---|---|
| 雑費 | 650円 | 現金 | 650円 | パソコン作業のため、〇〇カフェを利用 |
出張先で急にパソコン作業が必要になるケースは、頻繁に発生するとは考えにくいため、雑費で仕訳をします。
場合によっては、パソコン作業の合間にお昼ご飯を食べることもあるでしょう。その場合、昼食代は経費として認められません。経費処理をする際は、コーヒー代のみを計上してください。
ケース5:残業している社員にコーヒーを差し入れた
残業している社員5人にコーヒーを差し入れた場合の仕訳は、以下のとおりです。
| 借方 | 貸方 | 摘要 | ||
|---|---|---|---|---|
| 福利厚生費 | 3,000円 | 現金 | 3,000円 | 残業している社員5人に、コーヒーを差し入れ |
福利厚生費として認められるには、社員全員に平等に提供される必要があります。ただし、全社員でなくても「その場にいる社員全員」に行われた差し入れであれば、福利厚生費として計上可能です。
なお、福利厚生費は、内訳や金額が社会通念上妥当なものでなければなりません。そのため、金額が高すぎる場合は、福利厚生費として認められない可能性がある点には注意が必要です。
コーヒー代の仕訳で覚えておくべきポイント
コーヒー代を仕訳するには、以下のポイントも押さえておく必要があります。
- コーヒー豆やフィルターも経費計上できる
- テイクアウトやデリバリーのコーヒーも経費計上できる
- 休憩中に飲んだコーヒーは経費にならない
- 自動販売機で購入した際は出金伝票を作成する
それぞれを詳しく見ていきましょう。
コーヒー豆やフィルターも経費計上できる
コーヒーを出すために必要なコーヒー豆やコーヒーフィルター、コーヒーシュガー、フレッシュクリームも経費計上できます。勘定科目には、消耗品費を使用します。
仕訳例は、以下のとおりです。
| 借方 | 貸方 | 摘要 | ||
|---|---|---|---|---|
| 消耗品費 | 2,500円 | 現金 | 2,500円 | 社員用に、コーヒー豆およびコーヒーフィルター購入 |
テイクアウトやデリバリーのコーヒーも経費計上できる
テイクアウトやデリバリーでコーヒーを購入した場合も、経費に計上できます。その場合には、利用したお店の名前と利用の目的を仕訳帳に明記しておきましょう。
たとえば、会議で出すコーヒー10人分を〇〇コーヒー店からデリバリーした場合の仕訳は、以下のようになります。
| 借方 | 貸方 | 摘要 | ||
|---|---|---|---|---|
| 会議費 | 6,500円 | 現金 | 6,500円 | 取引先との会議で出すコーヒー10人分を、〇〇コーヒー店からデリバリーで購入 |
休憩中に飲んだコーヒーは経費にならない
休憩中に飲んだコーヒーの代金は、経費として認められません。
そもそも、経費計上できる支出は、あくまでも業務上必要なもののみです。そのため、休憩中に個人的に飲んだコーヒー代は経費計上できないことは覚えておきましょう。
なお、カフェ利用に伴うコーヒー代を頻繁に経費計上していると、税務署から説明を求められるケースがあります。税務署からの指摘に慌てないようにするには、オフィスではなく、カフェでの作業が必要な理由を明確にしておくことが重要です。
自動販売機で購入した際は出金伝票を作成する
自動販売機で購入したコーヒー代も、業務上必要であれば、経費計上できます。ただし、自動販売機でコーヒーを購入した場合、レシートや領収書は出ません。
自動販売機での購入記録を残すには、購入者自身が出金伝票を作成し、日付や商品名、数量、金額、用途を明記する必要があります。
コーヒー代の仕訳には楽楽精算がおすすめ
コーヒー代は、用途によって使用する勘定科目が異なります。そのため、経理処理に時間がかかったり、不備が出たりするケースもあるでしょう。
効率的に正しい会計処理を目指すのであれば、経費精算システムの「楽楽精算」がおすすめです。
楽楽精算には自動仕訳機能があるため、入力するだけで正しい勘定科目が自動的に選択されます。これにより、仕訳の不備を減らす効果が期待できるでしょう。
また、経理データはクラウドで保存されるため、経費精算業務の属人化を防ぎ、正確な帳簿管理を実現できます。
「コーヒー代を正しく経費計上したい」「経費精算に関する社員の業務負担を軽減したい」と考えている方は、楽楽精算の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
業務を遂行するにあたって必要なコーヒー代は、経費計上が可能です。
経費計上する際の勘定科目は、コーヒーを購入する目的によって、消耗品費または会議費、交際費、福利厚生費、雑費のいずれかを使用します。不備のない仕訳を行うためには、勘定科目の使い分けを明確にしておく必要があるでしょう。
正しい経理処理を実現したい方には、経費精算システムの楽楽精算がおすすめです。楽楽精算であれば、専用アプリで領収書を読み取るだけで、自動で仕訳を行いデータ化できます。
コーヒー代などさまざまな経費の仕訳を不備なく効率的に進めたいと考えている方は、楽楽精算の導入を検討してみてください。
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- 監修
- 安田 亮
1987年香川県生まれ、2008年公認会計士試験合格。 大手監査法人に勤務し、その後、東証一部上場企業に転職。 連結決算・連結納税・税務調査対応などを経験し、2018年に神戸市中央区で独立開業。
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